ごあいさつ

平安の風雅

京都は、平安京に都が遷された延暦十三年(七九四)以来千余年、王城の地でありました。とりわけ、平安王朝の時代は、日本の国風文化の大輪が一挙に花開いた時代であります。飛鳥時代あふれるように流入した仏教をはじめとする思想芸術など大陸文化の吸収は、文字を持たなかった日本人が漢字を習得して日本語を書きあらわすことを考えだし、「古事記」や「万葉集」など貴重な文化遺産を生みだしました。
このようにして、外来文化が次第に内部にしみこんで、やがて日本的なものに消化され文化史の上で日本独特の文化が花咲く平安王朝の時代を迎えるのです。その象徴的なものとして、中国からの借用であった漢字から「かな」という新しい国字が考案され、思うように自国の言葉が表記されるようになり、「古今集」「源氏物語」「紫式部日記」など、日本人自身の創作による多くのすぐれた文学作品が誕生するのです。
こうして、平安王朝の時代は生活様式や文化の各分野で純日本的なものが花咲き、感覚や意識において日本人独自のものが培われ、高等教育を受けた高貴な女性たちは、その素晴らしい能力を発揮して日本歴史上、類をみない優麗な美の世界を展開、豪華で優雅な王朝文化が花開いたのです。

京山科八つ橋の郷「京栄堂」の京菓子は、世界に誇る源氏物語を成立させた雅の文化と京都の伝統にちなみ、こころを砕いてお作りした珍重華麗な名品でございます。
どうぞ、連綿と伝えられている平安王朝のみやびの世界に思いを馳せながら伝承の妙味をこころゆくまでご賞味ください。
また、人生をより実りあるものにするご縁結びの使者として、ご進物、おみやげに、ご用命賜わりますようお願い申し上げます。

京都市山科区椥辻池尻町六一
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